原井栄一 命

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昭和十九年七月六日
ビルマ・マンダレーにて戦病死
大山町三室荒屋出身 三十五歳

【平井重次郎様宛葉書】8.22  (発信地・金沢市東部第五十一部隊)
              *以下( )内は発信地。横書の数字は消印。
 出発の際は大変御厄介かけました。至極元気で出発の命を待つてゐます。御安神下さい。十九日御差出の手紙も見ました。町子からのハガキも見ました。礼子や通子と仲よくして行つて下さい。これからも色々と御厄介かける事と存じます。どうぞよろしく。
御身体御大事に。                    草々

【平井重次郎様宛葉書】(ビルマ派遣林第四六三二部隊)

 出発の際は色々御世話になりました。無事任地着、近く任務に就く事となりました。留守宅へも色々御芳情を賜つてゐる事と存じま
す。今後共よろしく願ひます。時々見廻つて頂く様願ひます。町子も身体を丈夫によい子になつて下さい。皆様御身体大事に。

【平井良一様宛葉書】(金沢)
留守宅では今迄大変御世話かけたとの事厚く御礼申し上げます。今後も何かと心付の点は注意したりして世話をしてやつて下さい。御願ひします。町子も雄三や其の他家の子供達も丈夫に真直な者に育ててやつて下さい。舘川君柴田君山下君によろしく。身体を大切にして全く逆賭(げきと)を許さぬ時勢に処して下さい。試験も近い事と存じます。御両親様によろしく。御大事に。
逆賭…前もつて将来の見通しをつける。

【平井良一様宛葉書】  (金沢)
九月三日今日も好天気、引続き至極元気です。今日は百メートル、
巾飛、懸垂、手榴弾投の能力検定がありました。皆合格しました。面会が出来るかとの事ですが、事情の如何に不拘(かかはらず)絶対許可されませ
ん。来ても無駄です。征かれる人に餞別を忘れない様にと留守宅に注意してやつて下さい。友人知人などへハガキがないので、便りが出来ませんからよろしく伝へて下さい。達者でゐて下さい。私も身体には気をつけて頑張ります。御大事に。

【平井良一様宛葉書】18.9.10 消印 9/8 書込 (金沢)
九月四日付け御便り拝見。みんな達者との事何よりです。私も至極達者ですから御安神下さい。御蔭で日課を欠かす事なく果してをります。町の事、家の事、私に対する心付なぞ、詳細御知らせ下され有難う。家から五日程便りがないが変つた事はないのでせうか。雑誌三遍受取りました。班内で持廻つて読んでをります。次からは一冊宛日をおいて送つて下さい。読んでからで結構です。稲刈りは
最中でせう。人を頼んで余り無理せぬ様云つて下さい。馬取扱の訓練は馬事思想普及の程度ですか。子供に教へる為ですか。御両親様始め御一同によろしく。お大事に。
馬事思想…一般国民にも軍馬への認識を持たせること。

【平井良一様宛葉書】(仏印派遣信第四二三五部隊竹野隊)
 永らく御無沙汰しました。御達者にて御過ごしの事と存じます。
私も引続き至極元気でゐますから御安神下さい。椰子の葉バナナの木繁る土地に来て熱帯果物も賞味しました。想像してゐた程の暑さでもなく私の事については御心配なき様願ひます。通信すれば好いのですが、校長先生始め諸先生に子供の事頼んでおいて下さい。任地へ着いたら更に通信しますが、皆さん御身体御大事にして下さい。貴地では何もかも済まして初雪もあつた事かと想像してゐます。御身体御大事に。
日の本の国のいのちをそのままに海原そめて年明けんとす。
わだつみの海原きはに輝きて興亜の光射しそめにけり
わだつみ…海洋を主宰する神。又、海そのもの。
興亜…アジアの繁栄。
【平井良一様宛葉書】(ビルマ派遣林第四六三二部隊)
 無事任地到着近く任務に就く事となりました。至極元気ですから御安神下さい。留守中は色々と厄介かけてゐる事と存じます。何分共頼みます。今朝はみんなで雄山神社へも氏神様へも御参りした事を想像してゐます。変つた事があつたら知らして下さい。御身体御大事に。皆さんによろしく。
日の本の国のいのちをそのままに海原そめて年明けんとす
わだつみの海原きはに輝きて興亜の光射しそめにけり
「暁に祈る」てふ歌の腸にしみて味はへり吾はつはもの
教官と一つ心に結ばれて軍歌歌へりただに歌へる
甲板に軍歌歌へる兵どちの頬あかねして今日も暮れたり
つはもの…武器を執り戦争に加はる人。勇士。猛者。

【平井良一様宛封書】(ビルマ派遣林第四六三二部隊)
一. 永い道中恙(つつが)なく本日右部隊に着到、至極元気ですから御安神下さい。まだ判りませんが、或は我々の中隊は他へ移動するかも知れません。家にをれば今日は餅つきです。隊でも今日は餅をつきました。
二. 両親、叔母上、平井家の御両親共無理せぬ様、身体には気をつけて下さい。雄三、洋、礼子、通子丈夫な真直な者に育てて下さる様願ひます。留守中万事ヨロシク頼みます。
三. 現在=充分通信が出来ませんから、親戚友人の誰彼にその様、よろしく願ひます。
四. 私の事は心配無用。軽い雑誌をたまに送つて下さい。金は必要ありません。
五. 中川義松君はどうなりましたか。南の方だつたら金は私程でいいと思ひます。どちらにしても腹薬、きず薬、風邪薬を少々
出し、持参させる事です。中川の留守宅もよろしく見廻つて下さい。
六. 中布目の野上さんへついでがあつたら、野上君からの伝言左の通り頼みます。=子供の事は途中から通信した様に、将来は子供の思ふ様にして皆さんで監督してくれる様に=
七. 其の他知りたい事は三輪曹長殿に聞いて下さい。
八. 皆さん御大事に。

宮の真柱…お宮さんの柱。「真」は美称。
仲麻呂…安倍仲麻呂。
遣唐留学生として在唐五十年。長安に歿す。「あまの原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも」の歌あり。(西暦六九八〜七七〇)
酒保…軍隊の営内にある売店。
銃後…戦場では後方勤務の兵員。一般には非戦闘員たる国民全体を指して云ふ。

【平井良一様宛葉書】(ビルマ)
 決戦下の新春を迎へ張切つてゐる事と思ひます。身体を大切にして銃後の万全を期して下さい。私も至極元気ですから御安神下さい。親達に無理をしない様云つて下さい。時々見廻つて下さる様頼みます。
ふるさとの秋祭りかもまなかひに宮の真柱太しくたてり
仲麻呂の心偲ばゆ十日月まともに受けていくさ船征く
    ○○軍酒保にて
ふるさとの国の訛をなつかしみ乙女のそぶりあやに見つむる
安南の乙女等にまじり雄々しくも大和撫子咲きて匂へり
日本間の味に心の足らへるか見とれる戦友を我も見つむる
畳の香軸の匂に奪はれしうつゝ心を乱さずおかむ
稲刈りを終へしか子の事妻の事ちちははの事ただに思ほゆ
安南…現在のベトナム。

【平井良一様宛葉書】19.1.21  (ビルマ派遣林第四六三二部隊川原隊)
 御変りない事と存じます。私も引続き達者ですから御安神下さい。梅沢僧秀君清水浅次郎両君に逢ひに行きましたが前線へ出てゐるとの事でした。便りをして頂く様頼んで来ました。達者との事です。それから貴君福沢校頃の中土米造先生(階級我に同じ)に逢ひ色々話し合ひました。よろしく伝へてくれとの事でした。尚中土氏は小西校長先生へもよろしくとの事でしたから、御逢ひの節はその様伝へて下さい。以上三君は林四六四五部隊です。中村貢君は下士官教育のため南方某地へ行つてゐるとの事、部隊名は判りません。門司市小森江丹町三丁目出島智さんで大変厄介になりましたから、家からも礼を出しておいて下さい。皆さん御達者の事と存じますが一層大切に。皆さんによろしく。
文子へ、二〇円(礼子通子のために)分会へ送りました。横封筒に入れて私製ハガキ可成薄手のもの少しづゝ送つて下さい。

【平井良一様宛葉書】1.28(ビルマ派遣林第四六三二部隊川原隊)
皆様相変らず御元気な事と存じます。小生御蔭様にて至極元気ですから御安神下さい。先便にて中土米造先生と逢つた事を御知らせしましたが、私と同じ部隊に小見、宇治宗信伍長(松吉、信政君等と同級)がをられ、本日は同氏に諸所案内して貰つて快飲痛食しました。
当地には大分慣れましたが、気候は予想外によろしく喜んでをります。朝景色夕模様の奇麗な事雲一つない空に北極星の瞬きも見られ、明け方の空には南十字星も見られます。勤務で夜間月を仰いでゐると、先便で御知らせした歌の気持ちが出て来ます。又、月光に照らされて夜桜と紛ふ熱帯樹の並木も美しく、椰子の葉バナナの木の間を洩れる月光を浴びて微風に風鈴を鳴らすパゴダの尖塔の燦(きら)めきなど、後日物語る機会を待つてをります。通信が充分出来ませんから知人によろしく伝へて下さい。御大事に。
パゴダの尖塔…仏塔やそれに類する塔。先端が尖ってゐる。

【平井良一様宛葉書】2.21(ビルマ派遣林第四六三二部隊川原隊)
 本日十一月十日付北国毎日新聞に予試合格の発表あるを発見、我意を得たりと欣喜す。多年の宿望を達せる貴君の本懐、遥か幾千里を隔つと雖も明かに想察せらる。工面して新酒を頂く。されど目標は猶高嶺にあり、且人生資格を以て至高となす勿れ、更に一層の御奮励を期待す。黙々として自らの力を蓄ふるものに最后の栄冠は輝く。又、社会的にも自重して現任学校転出の際など熟慮を重ね悔を後日に貽(のこ)さざる様希望す。祝意に併せ一言呈す。

【平井良一様宛封書】( ビルマ派遣林第四六三二部隊川原隊)
暫く便りせずにをりましたが、相変らず元気でゐる事でせう。私も御蔭様で至極達者でゐますから御安神下さい。当地はこれから暫くが年度中で一番暑い時期で、比較的暑くないと云はれる現任地でも室内温度C三七度、内地の真夏より一寸暑い程度です。そちらでも花の時期も過ぎ野山は新緑に掩(おほ)はれてゐる事でせうが、此の便りの着く頃は真夏かと思ひます。町子も通子も四年に、礼子は五年に目出度進級出来たですか。未だに通信がないので様子が判りません。「インパール」も一昨々日陥り、引続く大戦果に天長の佳節には快ニュースが入つた事と思はれます。御一家並びに留守宅へよろしく。御大事に。
天長の佳節…天皇陛下の御降誕の祝日。この当時、昭和の御代では四月二十九日。老子の「天は長く、地は久し」からとられたもので天皇陛下の御誕生日は「天長節」、皇后陛下のは「地久節」。

【原井竹次郎様宛葉書】18.8.17  (金沢市東部第五十一部隊)
 本日七時三十分無事入隊しました。いろ〱のものを貰つたりして今赤飯を頂いた所です。私の事については少しも心配して下さら
ぬ様。私も家の事については心配せず征きます。御世話になつた人達に礼を言つておいて下さい。知つた人もをります。御両親様御大事に(上滝大野勇造さんからも餞別貰つてゐますから礼状出す事)。

【原井竹次郎様宛葉書】18.8.23  (金沢市東部第五十一部隊)
 其の後御両親始め皆御達者ですか。今日でもう七日経ちました。私は続いて至極元気です。甘い物も配給されます。辛いと思ふ事はちつともありません。笹岡君も元気です。昨日は特に御世話になつた人達十人余りにハガキを出しました。此のハガキの着く頃は夏休みが済んで第二学期が始つてゐる事でせう。礼子にも通子にもよく云つて、家の手伝をさせたり勉強させたりして下さい。朝晩涼しい事になりましたから、子供達に風を引かせない様注意して下さい。御両親にももうぢき忙しい秋を迎へる事ですから、身体を大切に無理をせられぬ様して下さい。

常会…今で云ふ町や部落の自治会。

状袋…書状を封入する袋。封筒。

【原井竹次郎様宛葉書】18.8.25  (金沢市東部第五十一部隊)
 毎日好天続きです。今日演習で外へ出ましたが、こちらの稲はよく実つて黄金の頭を垂れてゐました。そちらももうぢき忙しくなる事でせう。雄三も洋も元気ですか。礼子にも通子にも勉強さして下さい。校長先生局長さんから手紙が来ました。町長さん、常会長さん、清水幸作君からもハガキが来ました。皆さん御大事にして下さい。特に御両親には身体に気をつけて下さい。内輪仲よく御過しを祈ります。近所の人達、村の方々によろしく。皆様御大事に、状袋を手紙に入れて送つて下さい。

【原井竹次郎様宛葉書】18.8.29  (金沢市東部第五十一部隊)
其の後皆さん御達者ですか。私は御蔭様で達者でゐます。昨日は演習の途中陸軍墓地に参拝しました。三六〇柱位の墓標の内、小原、山崎某、芦峅佐伯行旵小見某船峅村某、某等諸先輩のがありました。西南役等明治初年の戦没者病没者のものが多かつたです。局長会から慰問金を頂いたさうなので会長さん宛礼状出しました。局長さん、
山下君、米二郎さんからハガキ、窪木杉信さんから手紙を貰ひました。良一さんにもよろしく。皆さん御大事に。清水君からもハガキあり。

【原井竹次郎様宛葉書】18.9.4  (金沢市東部第五十一部隊)
 久し振りの行軍で疲れたが、半日の休養ですつかり元気を恢(かい)復しました。海岸で防砂林の間から海鳴りが聞えます。日本海ださうです。昨日糸など受取りましたから御安神下さい。秋に入つて大変だらうと思ひます。杉信君牧野君隣りなぞはどうですか。様子御知らせ下さい。残暑猶激敷い折柄御身体には特に気をつけて下さい。午後海水につかりました。

【原井竹次郎様宛葉書】18.9.5  (金沢市東部第五十一部隊)
 九月五日第三回目の日曜です。よく眠れます。この頃夕立模様で毎日雷が鳴ります。今日は相当な雨でした。そちらの御天気はどうです。稲刈りも始まつた事でせう。近頃の事情御知らせ下さい。杉信君原井信一君前田徳次郎君などどうなりましたか。隣りや仲井敬道君なぞどうです。御知らせください。将来の予定は私等には全然判りませんが、何しろ大事な身体なので注意してやがての御奉公を期してをります。御安神下さい。皆さん御身体御大事に増産を期して下さい。近所の方々によろしく。親戚知人の方々にも。ハガキが手に入らぬので別々に通信が出来ません。礼子も通子も一生懸命勉強なさい。

 【原井竹次郎様宛葉書】(金沢市東部第五十一部隊)
 三十日出しの手紙見ました。写真三枚入手しました。雄三の格好には皆大笑いでした。皆元気で結構です。私も御蔭で至極元気ですから御安神下さい。管内は裸を許されてゐるので真黒になりました。もうそろ〱稲刈りが始まつてゐる事でせう。余り無理をせらぬ様にして下さい。人手の少い時ですが誰かを頼んでやつて下さい。こちらはまだ稲刈りが始まつてゐない様です。餞別を貰つた人で征かれる人には返して下さい。こちらも二、三日雨が降りましたが今日午後から又暑い夏の日照りです。平井の人達、親戚の人達、近所の人達によろしく。皆さん身体御大事に。
 【原井竹次郎様宛葉書】18.9.8  (金沢市東部第五十一部隊)
皆さん御達者ですか。私も至極元気です。御安心下さい。毎日の日課は無事果してをります。先日は雑誌三包受取りました。休息時間には班内持廻つて読んでをります。暫く便りがないが変つた事でもないのですか。家の方も忙しい事でせうし局の方も新しい人達があるので忙しいのだらうとは思ひますが(牧野君から手紙貰ひました)、原井真一君、水岡清一君の留守宅へよろしく伝へて下さい。細田君井口君の留守宅へも逢はれたらよろしく。稲刈りの最中と思ひます。御身体御大事に増産に御精進下さい。

 【原井竹次郎様宛葉書】18.9.16  (金沢市東部第五十一部隊)
八日付書面見ました。写真は私からも至急直送する様ハガキを出しましたが、四五日しても尚未着の場合は金沢市十一屋町の松原写真店へ照会して下さい。代金は去月二十日撮影の際二円五十銭払つてあります。雄三、洋共に腫物が出来たとの事治療してやつて下さい。大滝の信ちやんからも洋の歯が生えたと知らせてくれました。ラジオは修繕出来たですか。修繕料は払つてありません。柳原さんには逢へません。逢へない事と存じます。只今十日朝出の手紙貰ひました。写真も着いたとの事安心しました。雄三も洋も元気との事結構です。人手も少ないし頼まれぬだらうが、余り無理せぬ様にして下さい。八月末に便りした笹岡君の事、金山君に伝言して下さつたでせうか。皆さん御大事に。

【原井竹次郎様宛葉書】18.9.16  (金沢市東部第五十一部隊)
 みんな達者との御手紙拝見安神しました。空模様で仕事が余り捗らぬとの事、母上も灸で元気よくなつたとの事、身体には御両親共充分気をつけてゐて下さる様祈ります。私は至極元気です。御安神下さい。日課は欠かさず果してゐます。勤務も執りました。御両親様も叔母ちやんも文子も雄三、洋、礼子、通子も身体には充分気をつけて下さい。私も身体を大切にして御奉公に万全を期する決心です。皆さん御機嫌よう。

【原井竹次郎様宛葉書】19.2.1  (金沢市東部第五十一部隊)
 御変はりなく御過ごしの事と存じます。私も元気でゐますから御
安神下さい。写真が出来たので、直接送つて貰ひましたから御覧下さい。三枚来る筈ですから家に一枚、平井へ一枚、局へ一枚上げて下さい。局で撮つたのを一枚送つて貰ひましたが、御本尊が眠つてゐたのでガツカリしました。家で写したのも出来たら送つて下さい。皆さん御身体御大事に。                 草々。

【原井竹次郎様宛葉書】(金沢市東部第五十一部隊)
 一日付二十八日付三十一日付手紙見ました。皆元気との事安神しました。私も元気です。それから面会出来るかとの事ですが、今日から事情の如何に不拘(かかはらず)絶対面会を拒絶されてゐますから、わざ〱来られても無駄です。写真も全部手に入りましたから面会したも同様です。皆さん仲よく御身体御大事に御過し下さい。私も元気で頑張ります。御身体御大事に。山下君によろしく。      草々

【原井竹次郎様宛封書】(柏第四六三二部隊)
皆様御達者の事と存じます(良一へよろしく)。私も御蔭様で至極元気でゐますから御安神下さい。すれ一〇〇〇〇番私名義の通帳が届いてゐる事と思ひますが、未着なれば全払処分をしておいて下さい。雄三、洋の病気は癒つたでせうか。通信は出来ないので役場、局の方々によろしく伝へて下さい。常会長さんにも話して村一同の方々へもよろしく御伝へ願ひます。私事は一層身体に気をつけて御奉公しますから御安神下さい。皆さん御大事に。この葉書の表記による返事は出さぬ事。
ふる里の秋祭りかも目つむれば宮の太柱太しくたてり
稲刈りを終へしか子の事妻の事ちちははの事ただに思ほゆ
「暁に祈る」てふ歌の腸にしみて味はへりわれはつはもの

【原井竹次郎様宛葉書】(仏印派遣信第四二三五部隊竹野隊)
 永らく御無沙汰しました。家内一同達者で御働きの事と存じます。
私も今日迄引続き元気にて過してをりますから、御安神下さい。内地では霙(みぞれ)降る事と存じます。或は既に初雪を見た事かと想像してゐます。我々は未だ任地へ着せず途中なのですが、当地は暑いには暑いけれど、今の処人の噂程にもなく、夜なぞ毛布を着なければ寒さを感じます。熱帯樹なぞ兵舎から見えバナナやパイナップルなぞ食べました。途中椰子やバナナの木に月の照る夜景を見ましたが、迚(とて)も綺麗でした。礼子や通子位の男の子女の子が日本語をよく知つてゐ
て、物売りなぞをやつてゐます。○月九日出の父上からの便りまで見て来ましたが、局務の事、分会事務の事で判らない事がありましたら、任地へ着いてから便りしますからその時に知らして下さい。雄三も誕生日を過ぎて旬日、大きくなつた事と存じます。
日本間の味に心の足らへるか見とれる戦友を我も見つむる
畳の香軸の匂に奪はれしうつゝ心を乱さずおかむ

【原井竹次郎様宛葉書】(ビルマ派遣林第四六三二部隊)
 無事任地へ到着しました。新春を迎へ張切つて任務に邁進します。御安神下さい。御両親様=寒さも厳しい事でせうし雪もある事でせう。御身体には特に気をつけて無理をしない様にして下さい。遥かにご健康を祈ります。叔母上様=身体に気をつけて雄三や洋を頼みます。
文子=局務も何かと多忙な事と思ふ。子供達をよく見守つて健康な真直なものに育てて下さい。色々えらい事だらうと思ふが宜敷頼む。南方女もよく働いてゐる。変つた事は知らして下さい。健康に気をつけよ。礼子、通子=身体に気をつけてよく勉強しなさい。

【原井竹次郎様宛葉書】19.1.7  (ビルマ派遣林第四六三二部隊)
御両親様始め皆様達者でゐらるゝ事と存じます。私も御蔭様で至極達者でゐますから御安神下さい。通信は充分出来ませんから近所の方や親戚の方常会世話人の方々へよろしく御伝へ下さい。布目の義松君は何時入隊ですか。若し南方でしたら私位は持たせたら好いと思ひます。興味本位の雑誌が手に入ればたまに送つて下さい。変つたことがあつたら御知らせ下さい。家の状況を知りたいと思ひます。通信は表記の部隊名による事。雄三、洋を丈夫に育てて下さい。皆さん御大事に。

 【原井竹次郎様宛葉書】2.11  (ビルマ派遣林第四六三二部隊)
 御両親様には益々御元気な事と存じます。私も相変らず達者です。御安神下さい。こちらには御父さんの好きなシャボテンが到る所にあります。種類も色々ですし迚も大きいのがあります。一丈五尺位のものもあつて今ボツボツ蕾がつきかけてゐます。御両親様始め叔母上文子子供達共身体を大切に。近所の方や親戚へよろしく。変つた事御知らせ下さい。
 (裏面・ペナン島風景の絵葉書に書かれたもの)
 今日は御酒やらバナナ西瓜煙草などの加給品を頂きました。
丈・尺…一尺は約三十・三センチ、丈はその十倍。

【原井竹次郎様宛葉書】19.2.27  (ビルマ派遣林第四六三二部隊)
其の後ご両親始め家族一同達者でゐる事と存じます。私も随分と元気で軍務に服してゐますから御安神下さい。当地は目下内地の七月末頃の気候です。段段暑くなるとの事ですが木蔭は随分と涼しいです。内地ではまだ雪の一尺もある頃と思ひます。昨年秋は天候が余り好くない様に聞えてゐますが、作柄はどんなだつたでせうか。先日弟へは祝の言葉を出しておきましたが予試合格の由十一月十日付北国毎日新聞で見ました。甚だ結構な事だと喜んでをります。今では大分時日も経過してゐるのでどの様になつたか判らぬが、本試験なら兎も角余りベタ〱しない様自重したら好いと思ひます。弟宛十円送金しておきました。一杯御神酒を頂く様言つて下さい。それから今日で餞別を貰つた人へは一人残らず礼状を出しましたが、途中の事故も予想されるので皆届くかどうかと案じてゐます。皆さんによろしく云つて下さい。殊に役場、局、常会、親戚の方へは家
からその様よろしく伝へて下さい。音杉村出身三輪曹長に逢はれたですか。御大事に。

【原井竹次郎様宛葉書】19.2.29  (ビルマ派遣林第四六三二部隊)
御両親様始め一同御達者な事と存じます。既に桃の節句ともなりましたが御地ではまだ雪があるでせうか。寒さも厳しい事でせう。本日は慰問浪曲師春日井梅鴬師の熱演を聞きました。御得意の「天野屋利兵衛」「安兵衛の婿入り」でした。その時現地人日語学校生徒の演芸会もあり、小さい女の子男の子青少年諸君が「春が来た」「暁に祈る」「大東亜戦争陸軍の歌」等の合唱、「シャボン玉」「夕やけ」等の遊戯、外に流行歌独唱等仲々上等でした。津田武さんは元気でせうか。親戚の方や近所の方によろしく御伝へ下さい。皆さん御身体御大事に。火の用心、御注意。

【原井竹次郎様宛葉書】19.4.1  (ビルマ派遣林第四六三二部隊)
 愈々四月を迎へました。皆さん御達者な事と存じます。私も至極元気でゐますから御安神下さい。既に参ヶ月も経つので最初の便りは今頃見られた事と思ふが、当地は気候なぞ心配してゐた程の事もなく、現地人も信用していいのでその点甚だ楽です。出発後の変つた事を可成(なるべく)知らして下さい。まだ便りが着かないので何もかも判りません。それから新聞を送れたら送つて下さい。北日本新聞なら結構です。御両親も叔母ちやんも文子も身体を大切にして下さい。礼子通子もよく勉強してよい子になる事です。平井の皆さんによろしく。通信は充分出来ませんから局、役場、常会、近所、親戚の皆さんへ家の人からよろしく御願ひます。山下重、柴田君へもよろしく。何分身体には充分と気をつけて下さい。

【原井竹次郎様宛葉書】(ビルマ派遣林第四六三二部隊)
 皆さん御達者の事と存じます。私も至極元気で軍務に服してゐますから御安神下さい。此の手紙の着く頃は田植も済んでそろ〱暑
くなつてゐる事と思ひます。礼子も通子も学年末で試験に悩まされてゐる事と思ひます。今迄は兎も角として二人共そろ〱高学年になる事ですから一生懸命勉強して運動もし、強い子よい子になつて下さい。雄三□□になつたが健康状態はどうですか。相変らず飛び廻つてゐる事と思ひます洋も、誕生を過ぎて判らぬ事をしやべつてゐる事でせう。暖くなつたら歩ける事かと思つてゐます。御両親も叔母ちやんも文子も身体を大切にして働いて下さい。家の様子を聞かないので何よりもそれが知りたい。□□□□書きましたが任地へ着いてから餞別を貰つた人へは全部□□□□したが、途中の事故も考へられるので役場、局、常会の方たちに□家□□しく頼みます。こちらは日中暑いには相違ないが想像した程の事もなく夜なぞ二枚も毛布を着てゐます。弟へ祝として金十円、二月十六日に前任地から送金□□きました。自重して更に勉強を続ける様伝へて下さい。私は至極元気でゐますから御安神□□□皆さん□□大事に、皆さんへ□□

【原井竹次郎様母上様宛葉書】19.8.24受6.25消印(ビルマ派遣林第四六三二部隊川原隊)
 其の後相変らず御達者にて御過しの事と存じます。小生も御蔭様にて元気で軍務に服してをりますから御安神下さい。早いもので既
に六月下旬ともなり、貴地では既に麦秋で多忙を極めてをられる事でせう。内地自給自足を目途として、米麦の増産には必勝の努力を続けてゐらるゝ由、御身体には充分留意して下さい。当任地では野菜もあり、馬鈴薯・薩摩芋・南瓜、最近では菜ッ葉も賞味しました。
内地では大量の飛行機献納運動が展開されてゐるとの事ですが、町の方では如何ですか。洵(まこと)に結構なことと思つてゐます。時々状況御知らせ下さい。充分に通信が出来ないから親戚近所の方々によろしく。御大事に。

【原井礼子様通子様宛葉書】18.8.22(金沢市東部第五十一部隊)
 町子、礼子、通子からの第一回目のハガキ今もらひました。みんなそろつて家の人たちの手伝をしてゐると聞いてよろこんでゐます。夏休みもあと少くなりました。休み中の宿だいや修練帳をきれいに書いて、二学期こそがんばらねばなりません。今日は日曜なので私たちにも御くわしの特はいがありました。大ふく餅。パン。なぞです。御ぢいちやんや御ばあちやん、御母さんの云はれる事をよく守つてしつかり勉強しなさい。御金は充分持つてゐますから、送らないでよいと御母さんに云つて下さい。
勅諭…天皇の親しく下し給ふ諭告。ここでは明治十五年陸海軍人に賜つた勅諭を指す。

淡々…さつぱりしてゐる。

淡々…広い、又平らか。

 【原井礼子様通子様宛葉書】(ビルマ派遣林第四六三二部隊)
礼子も通子も先生のおつしやる事や祖父さん祖母さん母ちやんの
言はれる事を聞いて勉強してゐる事でせうね。身体を丈夫にする事、真直な人間になる事それが一番大切です。町子とも仲よくしてゐる事です。
     〇〇〇海にて
勅諭(ミコト)誦すつはものどちのまこと声南の空にひろがりにけり
ひたむきの闘魂乗せて淡々とただ坦々といくさ船征く
潮ざゐの南支那海の水脈(ミヲ)切つて真白に飛べり飛魚あまた
 雄三、洋と遊んでやりなさい。叔母ちやんによろしく。

 【原井文子様宛葉書】19.2.16(ビルマ派遣林第四六三二部隊)
皆さん御達者でゐらるゝ事と存じます。私も至極元気です。今迄の処病気した事もなく体重61.1㎏愉快に過してをります。布目の義松君は無事入隊しましたか。◯月九日付父上からの手紙以来家の方の事情を聞かないので判りませんが、義松君留守中色々の事もあると
思ひますが、万事よろしく頼む。表向きの入費、信子玲子等の事で金の必要な場合は両親に頼んで、其の他最悪の場合と雖も両名の面倒は見てやつて貰ふ様、良一にも両親にも頼む事です。私製ハガキの薄手のものあれば角封に入れて少し送つて下さい。子供等の事よろしく頼む。

【原井礼子様通子様宛葉書】19.2.17(ビルマ派遣林第四六三二部隊)
礼子も通子も元気で勉強してゐますか。恰度今頃は雪が多いので学校へ行くのは難儀な事でせう。然しへこたれては駄目です。ビルマの子供も一生懸命勉強してゐます。今日も父さんの仕事を熱心に
手伝ふ子供が、上手に愛国行進曲を歌つてゐます。日本語も大変うまいです。父さんが「ケンミヤ、アテ、ベラウレー(あなたはいくつか)」とたづねると「コネー(七つ)」と答へる可愛いビルマカレー(ビルマの子供)です。礼子も通子も一生懸命勉強しなさい。身体を丈夫にしなさい。町子とも仲よく遊んで雄三や洋のお守りをする事です。御祖父さんや御祖母さん叔母ちやん母ちやんの言ふ事を聞いて立派な日本の子供になる事です。此のハガキの着く頃は桜の花の咲く頃と思ひます。

【原井文子様宛連絡文に添付】(「19・3末頃受」の書込あり)
 近く礼子通子の新学期を迎へる事と思ひます。褒美でも買つてやつて下さい。小生至極元気軍務に精励してゐます。御大事に。

【原井礼子様通子様宛封書】19.4.28(ビルマ派遣林第四六三二部隊)
 皆さん御達者の事と存じます。私も至極元気でゐますから御安神下さい。天長の佳節も明日に迫り、内地の此の頃は快適の季節と存じます。野山の緑も深まり野良仕事も追々忙しくなる時期です。当地はこれから暫くが一年中で一番暑い時期ださうで、これが済むと雨季に入るとの事です。現在の日中最高気温室内にてC三七度、内地の真夏よりは一寸高い程度ですが、南の方では同じビルマでもウンと暑い処があるさうです。尤も室外では当地でも大変暑く、日中凋(しぼ)んでゐる木の葉もあります。一日中カラツと晴れてゐて、時には雷も鳴り雨も降ります。怪鳥や随分と変つた獣、虫も多く見受けられるが今迄の処害になるものには会へません。
 バナナの林、亭々(ていてい)と聳える椰子なぞ混へた熱帯樹の繁みからビルマ独特の仏塔が覗き、その黄金の尖塔が舂(うすづ)く真紅の(本当に赤い)陽を浴び、又カランコロンと木鈴を鳴らして部落へ皈(かへ)る牛、水牛の群、頭へ荷をのつけて平和な足□□□現地人の男□□□□
戦雲の時に収つた夕模様は又となく綺麗です。山間部落にも日本語が氾濫し、馬鈴薯・茄子など野菜□の国ビルマなので御安神下さい。パパイヤは今が時期です。□ゴーもあ□□□□□□□(注・この後約二行判読不能)
〈欄外に〉(皆さんによろしく)勉強しなさい。

【原井文子様宛葉書】5.2(ビルマ派遣林第四六三二部隊)
皆達者な事と思ひます。小生も至つて元気軍務に励んでをります。
家の事やら、中川家の事やら、職場の事、子供の事なぞ色々苦労ある事と思ひますが、何分共自重□□善処して下さい。礼子も五年に通子は四年に夫々進学した事と思ふが、雄三や洋と共に達者に素直に育つて下さい。
西福沢の藤井さんは同じ部隊(00)ですが隊(0)が違ふので未だ会つた事がない。まだ便りに接しないので故郷の様子が判らない。変つた事御知らせ下さい。御両親や叔母ちやんによろしく。御大事に。

【原井礼子様通子様宛葉書】19.5.24  (ビルマ派遣林第四六三二部隊)
 礼子通子共元気ですか。雄三も洋も達者だらうね。父ちやんも元気で御国のために働いてゐます。今日は何故だか通子の事が無性に思ひ出される日でした。礼子も通子も大きくなつたんだから、御家の手伝もしたり、言付を守らないで母ちやんやおばあさんを手古(てこ)摺(ず)らしてはいけません。今は農家の一番忙しい時なので御手伝のため学校も御休みかと想像してゐます。雄三や洋を見てやつたり、勉強
したり、御家の手伝なぞして日本のヨイ子にならねばなりません。町子は遊びに来ますか。仲よくしなさい。おぢいちやん、おばあちやん、をばちやん、御母ちやんに大事になさいと言つて下さい。此のハガキの着く頃は夏休み中と思ひます。身体を大切に。

【原井文子様宛葉書】19.5.26(ビルマ派遣林第四六三二部隊川原隊)
 皆さん達者ですか。小生も御蔭様で引続き頗る元気にて軍務に服してをりますから御安神下さい(暇があつたら局の事、近所の事、家の事知らして下さい)。此のハガキの着く頃は御盆過ぎにて間もなく収穫期ともなり多忙を極めらるゝ事でせう。人を頼んで仕事をして貰ひ、御両親に無理をせぬ様云つて下さい。今頃は恰度田植が始まつてゐる事でせう。
私の現在居所では雨季に入つてから耕作をするさうで、今の処何ともしてゐません。苗代は作るが、何しろ簡単な農耕法らしい。それから贅沢な様だけれど、内地の刻み煙草がのみたいので何とか出来たら送つて下さい(部隊名がビルマ派遣林第四六三二部隊川原隊となりました)。然し決して、無理をしてまでとは言はないからそのつもりで。小さい袋入りのもの半分か一つ位をパラピン紙の細長い状袋を作つて、それに薄く入れ、発送の新聞の中に糊付けして入れればうまく着くだらうと思ひます。普通郵送の様に新聞を畳んでも、たがひちがひに畳めば結構抜ける事もないと思ひます。十日に一つ位で充分です。ハガキは充分書けぬから皆さんによろしく。

【原井文子様宛連絡文に添付】(「19・5・30受」の書込あり)
まだ留守宅からの通信に接しませんが、皆さん相変らず元気で働いてゐらるゝ事と存じます。小生も御蔭様で至極元気ですから御安神下さい。左記金員は甚だ僅少ですが、子供の学校用品を買つてやつて下さい。御身大切に。

 【原井文子様宛連絡文に添付】(19・7・21受)
もうすぐ梅雨季となりますが、尤も到着の頃は刈入れの時期かと思ひますが、留守宅の方達相変らず達者ですか。私も御蔭様で元気でゐますから御安神下さい。些少ですが五円送りました。通子の誕生日の祝に何か買つてやつて下さい。皆さん御大事に。

【資料:大友弘毅隊長代理より原井文子様宛の封書】(十九・八・十九受)
拝啓大東亜戦争も愈々決戦の段階に突入せんとする秋に当り御家内様には御壮健にて銃后産業のため御奮闘の事と感謝致します。扨て、此度隊長代理として哀しい事を御知せ申上ねばならないのです。既に公電にもあります様に原井栄一君には戦病死せられましたのです。様子を申上げますればビルマ到着以来終始上司の命を遵守し率先任務を遂
行中、偶々六月二十六日「マラリア」に侵され病床に臥る身となり種々戦友の看護の効なく悪化するため七月四日入院せしも遂に七月六日死去致しました。奥様始御家内皆様の御心中を察するに何とお慰め申上げて良いか其の言葉すら解りません。此処に謹みて御悔申上ます。
 今や戦局の推移は益々多難を加ふるにあたり仇敵米英を撃滅し以て栄一君の英魂に応せんとする覚悟であります。最后に皆様の御健康を御祈り申上げます。
                                先は御通知まで



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