富山縣護國神社
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第22回「元服立山登拜」のご報告(令和5年8月29日)

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 令和5年8月20日(日)から22日にかけて、第22回「元服立山登拜」を三年ぶりに、二泊三日の行程としては四年ぶりに開催致し、小学四年生から中学三年生の四名の隊員が参加しました。
 今回の「元服立山登拜」は、立山開山の祖、佐伯有頼公が「ただちに山を開き、鎮護国家、衆生済度のための霊山を築け」とのお告げを受けて、一生涯を立山のために捧げ尽くされた遺徳を偲び、その中心である禅定路を出来る限り踏襲し、先人に感謝する心や自然に対する畏敬の念を育むことを目的に開催致しました。
 初日、午前6時30分より結成式を行ひ、班長の石坂亮二君に隊旗が渡され、隊員に御守と鉢巻が授与されました。宮司が激励の挨拶を、次に隊長の禰宜が訓示を申し上げました。そして御協賛御協力いただいてをります富山みらいロータリークラブの森本孔二会長より激励の言葉を賜り、御家族や職員、多くの関係者から見送りを受けて神社を出発。途中バスの中では、神社林苑顧問の大宮徹氏から立山の自然や特徴について教はりました。
 そして六つの禅定(険しい箇所)の一つである藤橋の「渡り禅定」をして立山駅に到着。ここで立山ガイドの佐伯知彦氏と合流。ケーブルカーと高原バスにて追分まで進み、自己紹介、準備運動をして立山登拜が始まりました。
 弥陀ヶ原の木道では、大宮顧問から池塘などの特徴を教はりながら一の谷へ下り、今回の最難関である獅子ヶ鼻の鎖場を登る二つ目の「鎖禅定」に挑み、集中力を昂めて攀じ登りました。獅子ヶ鼻岩の上では下を覗き込み、隊長が「親の言ふことを必ず聞くか」と言ふと大きな声で返事を返してました。少し進んで昼食をとり、天狗の鼻、天狗平を進んで室堂に到着。「立山にて姿を見たる雷鳥の穏やかな様に心和めり」とお詠みになられました秋篠宮皇嗣殿下御歌碑の前で初日のみ参加の富山みらいロータリークラブの皆様と別れ、室堂山荘に到着。重要文化財の「室堂」を拝観して、立山の聖地「玉殿の岩屋」をお参りして登拜の成功を祈念しました。
 室堂山荘では、大宮顧問作成の資料を参照しながら立山や高山植物の解説をしていただき、佐伯知彦ガイドからは、『夢は必ず叶ふ』とエベレスト登頂の話をしていただきました。
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 二日目は、昨夜の雷雨が嘘であつたかのやうに晴れ渡る中で出発。懺悔坂で日頃の罪を反省し、更に祓堂にて祓詞を奏上して身を清め、一ノ越に到着。三ノ越直下の昭和天皇御製碑へ向けて出発。途中二ノ越ではオコジョに遭遇しました。昭和天皇御製碑前にて「立山の御歌」を奉唱し皇居を遙拜。三ノ越では、過去の山と言はれる浄土山の山頂に建てられた「軍人靈碑」の解説を隊長が行ひ、アジア諸国の開放、平和の礎を築かれた先人に感謝のまことを捧げて遙拜致しました。
 そして、立山本峰の雄山神社峰本社へ向けて出発。全員が無事に登拜を成し遂げました。雄山神社の高倉文尚権禰宜に元服成就の祈願をしていただき、現在の山と言はれる立山本峰頂上にて登拜達成の喜びを噛みしめて萬歳を三唱致しました。
 高倉権禰宜から激励の言葉をいただき、大汝山へ向けて出発。富士の折立へと縦走し、雷鳥にも遭遇しつつ、下つて真砂岳手前の鞍部にて昼食。大走りの上部にて、未来の山と言はれる別山を遙拜。三つ目の「極楽禅定」達成の自信を糧として未来への目標に向かって、再度萬歳三唱を行ひました。
 そして無心になつて下らないと転んでしまふと言はれる四つ目の「下り禅定」を気を引き締めて下り、ゴロゴロと雷雲が近く中、雨に当たらないことを祈りつつ、運良く下り終へ、賽の河原にて五つ目の「石積み禅定」を行ひました。そして温泉のある雷鳥沢ヒュッテに到着。これまで無事にガイドをしていただきました佐伯知彦ガイドから激励の言葉をいただき、入浴を済ませて作文を書きました。
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 最終日の出発前、雷鳥沢周辺を散策して大宮顧問から高山植物の植生や特徴などについて詳しく教はりました。雷鳥沢ヒュッテの佐伯寿一郎主人から激励の言葉をいただき出発。大宮顧問から多くの高山植物を教はりながらエンマ台へと進み、地獄谷を眺めながら六つ目の「地獄禅定」にて立山六禅定の全てを達成致しました。
 室堂にある自然保護センターにて、雷鳥とオコジョの報告を行ひ、大谷を通つて天狗平山荘に到着。昼食をいただき、涼しい天狗平にて暫し身体を癒しつつ過ごしました。
 そして予定通りに下山して神社に到着。終了式を行ひ、第22回「元服立山登拜」が無事に滞りなく終了致しました。
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 今回は皆学校も学年も違ふ隊員たちでありましたが、力を合せて協力し合ひ、とても素晴らしい集団でありました。無事に達成できたことを誇りに、今後益々のご活躍を期待致し、ご報告申上げます。
 

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