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令和元年 6月 6日
第六回「奉納篝火狂言」のご報告(令和元年6月6日)
5月26日(日)午後6時30分から人間国宝 野村萬様、九世 野村万蔵様、六世 野村万之丞様はじめ萬(よろず)狂言一門の皆様によります、第6回奉納篝火(かがりび)狂言が行はれ、約350名の皆様が狂言を堪能いたしました。
「伝統芸能は日本の心」と題し、美しい伝統芸能を奉納いただくことで、富山県民広く御英靈とともに楽しんでいただくことが慰靈顕彰になるといふ宮司の思ひにより開催され、富山婦人謡曲会(会長 沢辺葉子)の皆様から素謡と仕舞の特別奉納を、また草月流 藹(あい)の会(代表 栂野惠秀)様には迎へ花の特別奉納をいただき、日本の心である伝統芸能に重ねて花を添へていただきました。
はじめに、富山婦人謡曲会8名の皆様により素謡『竹生島(ちくぶしま)』、仕舞『高砂』『杜若(かきつばた)』『巻絹』が奉納され、次に宮司が挨拶し、狂言の解説を能村晶人様が行ひ、火入の神事で篝火が灯されました。
そして、野村萬様、万蔵様、万之丞様によります狂言『文荷(ふみになひ)』が奉納されました。太郎冠者と次郎冠者の澄んだ小歌や笑ひ声、いたづら心や仕草など、万蔵家三代の狂言は、観衆の笑ひ声を誘ひ出し、会場はたくさんの笑ひで溢れてをりました。
次に休憩をはさみ、能村晶人様、清水宗治様、炭光太郎様の萬狂言一門の皆様よります、『水掛聟(みずかけむこ)』が奉納され、田植ゑ後のこの時期ならではの狂言が演じられ、聟(むこ)と舅(しうと)の互ひの水の引き合ひに、笑ひ声が響いてをりました。
上演後は、野村萬様へ花束が贈呈され、挨拶を賜り、前日に大相撲五月場所の優勝を決めた朝乃山関への祝福やご皇室との繋がりなどお話しいただき、午後8時前に終演となりました。
色々とご協力賜りました皆様方に厚く御礼申上げ、篝火狂言が富山の地に一つの伝統文化として根づいてゆく基となることを念じつつ、ご報告申上げます。
富山婦人謡曲会 特別奉納 素謡・仕舞
宮司挨拶 能村晶人様によります解説
火入れの儀
以下は、狂言『文荷』
以下は、狂言『水掛聟』